オステオパシーを学ぶなかで疑問が生まれる。

2018年6月。私は先輩の紹介でIUOのセミナーに参加することになりました。受講動機はオステオパシーの技術をさらに身につけたかったからです。どんな内容を学べるのか細かいことは知らないままに申し込みました。

そもそもオステオパシーを勉強し始めたのは、2017年2月。別の団体で1年半、構造的なアプローチ法を中心に学んでいく中で、自信がついた部分もあれば迷い続けることもありました。

オステオパシーが1年半で身につく代物ではないとは分かりつつも、迷い続けたのは、「よくわからない感覚が手元にある」ということでした。それまでの学びで、1つ1つの感覚を講師が分かりやすく説明してくれたおかげで、初学者の私でも非常に理解がしやすかったのはあります。

しかし、それ以上に「この感覚はなんだろう?」と思うことが増えていきました。そして、オステオパシーがBody-Mind-Spiritの三位一体を大切にするのに、Bodyの扱いしかわからない。誰に聞いても教えてくれない。

それはまだ、そこに手をつけるのは早いよ、と言われているような気もしていました。この時、「学び続けた先にその答えはあるのだろうか」という疑問が大きかったのも確かです。

そうした中で「他の団体ではどういうようなものを伝えているのか知りたい」「何かしらのオステオパシーの技術を身につけたい」という気持ちから、IUOのセミナーに参加しました。

こんな簡単でいいの？

【エントランスセミナー1】を受講して思ったことは、まず技術がとても簡単だということ。施術を生業にしていない一般の方でも取り組めるくらい、簡単なものでした。さらに今まで取り組んでいた構造的なアプローチより速く組織をリリースすることができました。

例えると、それまで40分の施術の中で3箇所くらいしか施術できなかったのが、倍の6箇所くらい施術ができるようになった、という具合です。勘違いしてほしくないのは、浅い問題に取り組んでいるから速くリリースが起きるのではなく、扱っている問題は今までよりも広く深い。さらに、評価の時点で詳細に解剖学的なターゲットを決めるので、今までよりも明確に病変に対してアプローチができるようになったことがあげられます。

こんなに簡単でいいの?って戸惑うくらいでしたが、いろんな物事が違う視点で見たら実は簡単な出来事だったってことはたくさんあると思います。だからシンプルにできる部分はシンプルに、その分時間や労力を他に割けるものが増えることで、今までよりも幅や奥行きが広がったと思います。

一気に何かが加速した感覚がありました

そして【エントランスセミナー2】、【エラーの評価と解除】、【ユニファ】セミナーを受講してからは、一気に何かが加速した感覚がありました。それは今まで施術家としてBodyしか扱えないと思っていましたが、Mind-Spiritの部分も肉体を介して扱えることを知ることができたからです。

そこからは施術だけではなく、自分の人生までも考えるようになり、振り返ってみると「今まで何も考えないで生きてきたな…」と自分で失笑してしまうほどでした。

今までどんな視点で物事を見ていたのか、そしてこれからどのような視点で人生を送っていくのか、、、。そこには潜在意識や魂の視点が関係するということを受講していく中で初めて知りました。

そして他者の中に自分が反映されるということを知ることで、クライアントに施術しながらも自分を施術しているような状態になり、常に自分と向き合うようになったのです。今となってはこの視点が自分が生きる上で必要不可欠なものとなり、この視点がなかったら今頃(この先もずっと)どう生きていたんだろうと思ったりしています。

施術を行うのは、施術者でありそれぞれの在り方が施術にも反映されます。だからこそ、IUOで学び続け日々実践と研究を続けることは、常に自分自身をアップデートすることになり、常に最新の最高のものを提供できると言えます。是非、IUOの学術をもとに”自分軸”について再考していただき、テクニックではない部分も含めてクライアントの皆様に提供していただければとても嬉しいです。

一緒に学び、歩めることを楽しみにしております!

菊地健太