肺呼吸だけが呼吸ではない 2024年10月7日 みなさんこんにちは、札幌の寺江です。 今日はオステオパシー特有の概念について書いていこうと思います。 人間は胎児のときには一般的に言われる呼吸をしていません。それは胎盤と臍帯で母体と繋がっているからです。 母親の身体と繋がっているため、母親の身体がガス交換を担うことで胎児は呼吸を必要としません。 出産したあとは自ら外界の空気を取り込み、自分の肺と心臓でガス交換を始めます。 これはオステオパシーの世界では「二次呼吸」といわれます。 では胎児になるもっと前、受精卵のとき、どのようにして細胞分裂が始まるのでしょう?遺伝子によるプログラムということも当然ながらありますが、オステオパシーの世界では、「細胞は自らリズミカルに動いている」という考え方があります。 人間の身体に触れていると、実は肺呼吸とは無関係に、ある一定のリズムで動いていることがわかります。この動きこそが本当の始まりの呼吸、「第一次呼吸」と言われます。 この動きが細胞そのものを動かし、液体を動かし、細胞分裂によって成長していくと考えられています。 医学では、頭蓋骨は一つのボールのようになっており、動くことはないと考えられていますが、オステオパシーの研究で頭蓋骨は数ミリ単位で動いていることがわかられています。 この動きが様々な理由で阻害され、動かなくなったとき、人は何らかの症状を感じます。 一次呼吸というオステオパシー特有の概念を知り、施術のあとにこの呼吸が改善していくと、その症状が改善するというわけです。 非常に繊細な感覚を必要としますが、IUOの技術に慣れてくると自然にこの呼吸の感覚も理解できるようになっていきます。 もしご興味のある方はぜひセミナーへご参加くださいね! 基礎セミナー開催されました! 自然の流れに沿う